今週も先週に続いて、ひたすらに撮影。月曜日が祝日だったから、まだ疲れは取れた状態で一週間をスタートできたのが救い。
先週も割とそうだったけど、撮影が多い週は思考のリソースをほぼ全て仕事にまつわることに持っていかれるので、自分のことが何もできない。思考リソースだけではなくて、物理的にも仕事仕事になるので、家のこともできず、風呂入って寝て起きて家出ての繰り返し。まぁ別にそれが嫌というわけではないんだけど。
そういう感じだから、今週の日記も、あったことの羅列になりそう。
火曜日は、ある資材を作っているメーカーさんの撮影。基本的には商品のイメージカットの撮影がメインで、それに加えて社員さんの写真も撮ったり。
香盤表を頂いた時点で思ったのが、物量が多いなということ。4時間の撮影内にかなりのブツ撮りが入れてあり、もちろんライティングも必要。結果としては、17時終了予定が20時45分まで伸び、それでも撮りきれなかった。
今回は軽く電話で打ち合わせはあったものの、Web面談での打ち合わせなどもなかったのでその当たりを言及する間もなく、どうするのが良かったのかなと思うこともあるけど、直前まで重めの案件の撮影が重なっていたこともあり、ちょっと難しかったなという感じ。
翌日のメールで、超過分の追加料金の見積もりを出してほしいとのことで、こちらとしてはいつもお世話になってるし追加料金が必要という感じでもなかったけど、そのように言ってくれるということは、要らないと言うのも多分向こうが立たないと思ったので、半日分と全日分の間くらいになる見積もりを返した。
終了後、かなりの疲労感がありながらも事務所に行って借りていたものを返却し、キラメキでラーメンを食べて帰った。クーポンでしらす丼が無料で嬉しかった。
結局、製品のイメージカットは足りていなかったみたいで、後日製品を預かって撮影することになった。
ブツ撮りはマジで時間かかるし、見た目より遥かに難易度は高いっていうのは世の中に知られてほしいなって思っている。
水曜日は、スタジオで製品撮影。この日もまた、先週もあったような極小の製品。一番小さいものは1mm以下の小ささ。
先週も少し悩まされていたけど、極小のブツ撮りでは基本的にレンズに関わることで悩まされることになる。
とりあえず、等倍マクロでも1mmだと、画角の40分の1程度にしか写らないというのも厳しい。
次に、レンズは寄れば寄るほど被写界深度が浅くなるから、最短撮影距離で撮らざるを得ない状況だと、F22まで絞っても製品の隅から隅にはピントが合わない。シフトレンズを使えばこの問題は解決できる(使ったこと無いけど)が、シフトレンズは所有していないし、そもそもかなり高額なのでギャラに対してコストが合わず、用意するのが厳しい。
さらに、絞り込んでF22や今回のレンズの最小絞りのF32まで絞ると、回折によって露骨に解像度が下がり、ぼんやりとした写りになってしまう。
2倍マクロのレンズがほしいと切実に思いながら、絞りを変えたりクローズアップフィルターを付けたり、ものによって最適解を探りながらなんとか全カット撮りきった。ピント合わせもかなりシビアになるので、脳みそは常にフル回転。
結局、製品だけマスクをしてシャープネスを上げたりと、後処理も結構手間がかかった。
極小のブツ撮りは意外とたまにあるから、もう少し寄れるレンズを調達できる状況を考えておきたいと思う。
木曜日は5時半に起き、6時から機材を積み、6時半より少し前に家を出る。大阪に8時集合と言われると、だいたいいつもこの時間になる。
この日は過去にも撮ったクライアントさんの2度目の撮影。今回はちょっと特殊で、午前中は音声のみの収録と建物の写真撮影で、午後から動画の撮影。
朝一発目の音声の収録は、この日のアシスタント(いつもの人)は音声の録音技師としても活動していて、最近新しいガンマイクを導入してまだ現場投入できていないとのことなので、それを持ってきてくれた。
ディレクターからのオーダーはそんなに音質重視でなくても大丈夫ということだったから、普通だったらいつものMKE600をBMPCCのXLRにぶち込んで収録だけど、タイミングよく機材のテストとしてその新しい機材を試すことができたので、ライコートの結構高いガンマイク(12万くらい、型名は忘れた)をF6に入れて録るというかなりリッチな収録になった。
その後の建物の撮影は、動画中に使う画像だったので、高解像度は要らなさそうだったから、今回は5D Mk2で対応した(それでも4K以上の解像度あるけど)。というのも、BMPCC 6KはEFマウントだから、なんだかんだEFレンズは大量に持ち込んでいて、それが使えるのは効率がいい。とはいえ、念の為でX-H2も忍ばせてはいた。
動画の方の撮影で狭い場所が結構あり、前回はArt 14mm F1.8を借りていたから今回もレンタルということになったけど、別でOsmo Action 4をレンタルすることになってレンタル屋が変わった都合で、シグマのシネマ用の14mm T2を借りた。
シネマレンズだけどEFマウントだから、もちろん5Dにも使える。部屋全体のカットで広角が必要だったからつけてみた。一眼レフにシネマレンズの組み合わせは見た目は面白いけど、AFが使えなくてそれは不便だった。
長めのお昼休憩で昼食を取り、コンビニで水分調達とリポDを流し込み、午後からの動画撮影。
三脚でFixとワーク、あとはジンバルでの撮影。相変わらずジンバルに乗せたカメラはめっちゃ重たい。RS2にBMPCC 6KとSIGMA 18-35mm、外部モニターもつけたりするとなんだかんだで結構な重量。ジンバル多用の撮影があるたびにもっと筋トレをしておけば・・・と思う。
さっき書いた14mm T2はポケシネに乗せてフォローフォーカスを回すと、その圧倒的なフォーカスのやりやすさに感動した。普段はスチール用のレンズに無理やりギアを付けて使っているから、フォーカスが回す量に対して同じだけ動かず結構苦戦することも多いが、やはりシネマ用のレンズは、もう、めちゃくちゃ精密に動いてくれる。
あらためて、動画用にはシネマレンズで揃えたいという願望が強くなった。値段が高すぎて実現はかなり無理があるけど。
あと今回、暗いところでアクションカメラのカットがあり、うちにあるOsmo Action初代だと暗所がけっこう厳しいと思ったので、Osmo Action 4のレンタルを打診したところ通ったので、レンタル。
やはり最近の機種は体感でも手ぶれ補正が強くなっているし、画質も高感度耐性も向上している。ついこの間5が発表されていて、どれくらい強くなっているのか少し気になった。
この日は夕方には終わり、片付けをしてデータを抜いてもらって解散。アシスタントを送って、まっすぐ家の方へ戻り、空腹と疲労のため餃子の王将に逃げ込んだ。ここ最近天津飯がやたらとたべたくなる。
金曜日も一日動画の撮影。現場は家から30分圏内という近さだったので、朝はまだ余裕を持って動けた。
いわゆるノーマルな採用動画という感じ。機材の構成は前日とほぼ同じで、ジンバルと三脚、あと一部でスライダー。
この2日連続ジンバルというのがなかなかエグくて、午前中のうちから筋肉が悲鳴を上げている。
それに、昨日の好調さが嘘のようにいろいろと細々した機材トラブルが出て苦労した。それでも、最近はバッテリー周りなどは特にバックアップが何重にもあるので全て一応はクリアできた。
ディレクターやクライアントに映像を返すのに、CineEye2という機材を使っているけど、もう少し遅延とコマ落ちを減らせないかと言われた。正直、もう少し撮影費を貰っていないと返しの機材の強化は厳しいけど、そろそろCineView2当たりの機材にアップグレードしてもいいんじゃないかと思っている。
撮影の売上から機材費を自分で調節できるなら、もう少し入れたい機材があるけど、なかなかそうもいかないのが苦しい。
とりあえず、すべてをなんとかしてこの日は無事終了。カメラマンの忘れ物があったと連絡が来て謝ったけど、全然見覚えのない物の写真だった。どうしたもんか。
今週はこんな感じ。完全にあったことの羅列で、自分的も微妙な記事にになっている。来週は後半の撮影がバラしになってしまったから、少しは書き物もしたい気持ち。
あったことの羅列だろうが、なんか考えたことの記述だろうが、この日記は結局自分の思うままにしか書いていない。
でも、この忙しい期間があるからこそ、暇なときに色々なことをする原動力にもなると思うから、とりあえず、来週も乗り越えていきたい。
今週も皆様お疲れ様でした。
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