土曜日記 2024/11/30

 今週はかなり久しぶりに胃腸がちゃんとおかしくなって苦しんだ。
 先週の金曜日に、やっとラッシュを乗り越えたと思って夕食と一緒にハイボールを飲み、ゲームをしながら2杯めを飲んでいると、少し胃がキリッと痛む感じがあり、少し気持ち悪くなり、翌朝は胃もたれ。翌日はそんなに調子悪くはなかったけど、更に次の日の朝、強めの吐き気。

 車で少し行ったところの胃腸内科を夕方の診療時間に予約してひたすら寝て、フラッフラで車を走らせて病院につくと熱も出ていた。
 はじめていく病院だったけど先生は丁寧で優しくて印象が良かった。たまに行ってる耳鼻科の先生はなんか怖いので、こちらは少し安心。

 胃腸内科ってどうやって診断するんだろうと思っていたら、まずは触診だった。触ってわかるの凄いなと思いながら診てもらい、そこまで悪くはなさそうとのこと。血液検査もしようということになり、5年ぶりくらいに採血した。
 血液検査の結果は、少し炎症してる反応はあるという感じらしかった。最終薬を飲んで様子見といういつものパターンだけど、ストレスで胃に穴が空いてますとかではなかったから少し安心。処方は五苓散とミヤBM、あと頓服で吐き気止めとカロナール。カロナールは胃が荒れてるときでも飲めるというのは学びになった。

 スーパーに寄ってゼリー飲料とかポカリとかレトルトのおかゆとかを買い込み、帰っておかゆを胃に入れ薬を飲む。熱と頭痛がなにげにしんどかったので、カロナールが効いてくるとやっと楽になった。

 翌日以降もあまり食欲はなく、1日にゼリー飲料とおかゆを一食ずつを2日間ほど。そのあとはスープに卵を溶いたうどんとかを食べれるようになってきて、土曜日の今日でやっと重くないものは食べられそうな感じ。

 今回の胃炎はたぶん感染とかではなくて、忙しさによるストレスと、食生活の乱れだと思う。外食がかなり多かったし、脂っこいものもよく食べていたし、飲酒も結構していた。あとコーヒーとエナドリもだいぶ飲み過ぎ。完全に自業自得。
 とはいえ、忙しくなると整った食生活はまず無理なので、なにか対策は考えないといけないと思う。なにせ疲れすぎるとパスタを茹でるのさえしんどい始末。作り置きがあまり意味をなさない。
 寒くなっているし、豚汁とか作って置いておくのはいいかも、今度作ってみようかなと思う。


 火曜日は胃炎で圧倒的絶不調な中、コスメのイメージ撮影だった。コスメのイメージ撮影って、結構気合入れないといけないジャンルなのに、体調がめちゃくちゃ悪いのは不運の極み。
 しかも事務所に取りに行かないといけないものがあったから早起きも必要だった。ギリギリまで布団で粘って、inゼリーと薬をブチ込んでふらふらと車を走らせた。

 今回のクライアントさんは何回かやらせてもらってるところで、とはいえ毎回担当の人が違うので流れとか雰囲気とかは不明。事前にもらっていた資料で考えたセッティングを作りつつ進めていく。
 普段はこのクライアントにはベテランのデザイナーさんがディレクションで入ってくれていたけど、今回は若手の人にチェンジしていた。ベテランさん最近めちゃくちゃ忙しいと聞いていたので、いろんな案件を徐々に引き継いでいっているらしい。

 しかしながら若手デザイナーさん、多分現場でのディレクションは初めてっぽい雰囲気だった。流れを引っ張っていく感じもないしはっきりとしたことも発言しない。
 さてどうしたものかと思った。体調不良で頭が回らないもんだから、自分の立ち回りをよく考えるっていうのがちょっと厳しい。流石に撮影に関することはもはや体が覚えているから難なくこなせるけど、今までにない立ち回りをするのは結構頭を使うなと実感する。
 もちろん主導権を握って、クライアントさんやデザイナーさんとコミュニケーションを取って、ぐんぐんとイメージに近づけていくというのは、5年目フォトグラファーとしてはそう難しいことではない。
 でもそれはある意味越権行為というか、若手デザイナーさんにとって絶対に良くないことだと思う。
 本人はディレクションなんかは別にやりたくなくて、デスクでデザインだけやっていたいと思っている可能性もゼロではないけど、それについては流石に知ったことではない。会社やそこの部署がその子をディレクションに挑戦させるという選択をしているのだから、その意向が優先だろう(下請けなわけだし)。

 結局、ある程度の誘導とか、レタッチ段階でこうしましょうとか、そういう発言で各カットのOKを導き出しつつ、なんとか現場はまとめられたと思う。
 2カットのイメージカットにまる一日使えるという、自分のやる仕事の中ではすこし贅沢な案件で助かったなと思う。


 水曜日は映像の収録の仕事だった。一発セットを組んであとは丸一日撮る、みたいな仕事。
 幸い体調は少し復活していて、そして朝も比較的ゆっくりで助かったけど、朝の機材積み込みで体力はごっそり持っていかれてそれはキツかった。

 カメラは2台だけど両方固定だったもので、一度撮影が始まってしまえばもはやRECを回すと止めるくらいしかやることは無し。

 お昼は近所のファミレスに行くことになり、あっさり系のパスタはなんとか食べることができ、気持ち悪くもならなかった。

 撮影は想定より順調に進み、来週の分も少し消化して終了。17時頃には撤収。

 出演の方が名古屋から来ていて、お土産に全員にお気に入りの羊羹を配ってくれた。
 その羊羹がまぁ美味しくて、名古屋でしか入手できないのが非常に残念に思った。羊羹はハイカロリーだし、このときのは特に水ようかんに近い緩めのやつだったので食べやすく、なんだかんだで助かった。

「上り羊羹」と読むらしい

 先の若手デザイナーさんの話で思ったことは、なんだかんだフォトグラファーとして活動するようになって5年くらいが経って、自分より若い世代の層ができ始めていて、自分のステージは1段階変わってきたんだなということ。

 新卒で入ったamanaを3ヶ月で辞めて、今のところに入ってから、アシスタントで修行みたいな期間をほぼ持たず、速攻で現場に出るようになって、ほぼ独りで現場で経験を積んできた自分は、おそらく会社に努めているデザイナーさんとかと比べると1段階すっ飛ばしてはいると思う。(もちろん同じように即現場の1段階飛ばしのフォトグラファーは知っている中でもたくさんいるけど)

 そのすっ飛ばしがあるから、会社で経験を積んで自分の現場を持つべくステップアップをする段階の人の気持ちというのは、おそらく自分にはよく解っていないと思う。
 でも必ずそのステップアップの段階というのは必要なものだと思うし、そのタイミングの人と同じ現場に入る仕事というのは今後またあるだろう。

 そういう段階を越えた人は、その後長い付き合いになる可能性だってあるし、その人がいい仕事を持ってきてくれるときだってあるかもしれないし、どんな未来があるかはわからない。
 だからこそ、今回みたいな現場でどう立ち回るべきなのかというのは、ちょっと考える時間を作って、ひとつ今の時点の答えは持っておきたいと思う。


 そんな感じで苦しみつつ、5分の2は撮影無しで家だったので、身体を休めつつの1週間。来週からはまた地味に仕事が山積みなのでなんとか生きていきたいなと思っている。

 本当にもう冬という感じで、暖房はガンガン。風は引きたくないし、流行病にもなりたくないし、胃腸も壊したくない。身体を労って無事年越しできることを切に願っている。

 そんな感じで、皆様今週もお疲れ様でした。どうかご自愛くださいませ。


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